Wi-Fiワットチェッカー ラトックシステム RS-WFWATTCH1

2022/02/08

Ratoc プラグ 測定<消費電力>

t f B! P L

測定:消費電力・電圧・電流
単体:スマホでのグラフ表示とCSVデータの出力・接続機器のON/OFF
連携:無

1983年に設立された ラトックシステム株式会社 の製品です。
ちなみにこの会社はカタカタ社名で外資系に見えますが日本メーカーです。

この製品はスマートプラグというよりもどちらかと言えば消費電力測定機器(ワットチェッカー)に接続機器のON/OFF(スマートプラグ)機能を追加したイメージです。
消費電力測定機器は液晶表示が基本ですが、この製品は本体による表示を一切捨ててスマホでの表示のみ・・・若干利便性に劣ります。
ただ、スマホに特化する事でグラフ表示でも可能な上、CSVデータを出力できるという大きなメリットがあります。

スペックは以下の通りです。
 ・範囲:100V/15A以下(消費電力1,500W以下)
 ・精度:不明(非開示)
 ・環境:10~40℃ / 20~80%(結露してない事)

※この製品自体の消費電力と温度を測定しているので興味のある方は こちら からどうぞ。


登録はスマホのアプリから行います。

後述するCO2排出量や電気料金の設定や、保存したCSVデータの確認もこの画面からです。


接続機器のON/OFFと測定開始/停止を操作できます。

屋外設定することで外出先からも操作が可能になります。
又、消費電力を設定しその数値を超えると通知する機能もあります。

表示は数値とグラフで、リアルタイム・時間・日・月と色々な尺度が選択可能です。
項目としては
 ・消費電力
 ・電圧
 ・電流
 ・消費電力量
 ・CO2排出量
 ・電気料金
等がありますが、電圧・電流以外は計算で算出されています。

CSVデータはこんな感じで出力されるので、PCでグラフにしたりログとして利用できます。


この製品の特長の一つはCSVデータの出力が可能な事ですが、色々と制限があります。
まず、本体メモリの制約で測定間隔毎に保存できる期間が決まっています。
 ・時間:1分 単位で約  1   日分
 ・日 :1時間単位で約  2ヵ月分
 ・月 :1日 単位で約50ヵ月分
なので、長期的なデータを出力したい場合は大雑把な平均値になってしまいます。

又、リアルタイムデータ(1秒単位)も出力可能ですが、スマホで測定中のグラフを表示させている間だけという制限があります。
色々と試しましたが、アプリの測定画面が表示された状態じゃないと測定がストップするようです。
なお、スリープを解除して試したところ、最大10分までCSVデータが出力できました。


前後しますが、ここからは本体のご紹介です。



通信は以下の規格に対応しています。
 ・Wi-Fi(2.4GHz) IEEE802.11b/g/n
スマホ1つで7台まで接続できるようです。

内容物は本体・説明書です。

サイズは95mm×55mmで、多少凸凹はありますが長方形のブロックです。
質量は121.5g(実測値)です。

奥行は37mm(電極プラグ除く)です。


背面です。
技適(日本):201-152863
台湾 AzureWave Technologies, Inc. 製の AW-CU300 というWi-Fiモジュールを搭載しており、技適はそのモジュールで同社が取得したものです。


消費電力のCSVデータが出力できる希少な製品ですが、リアルタイム(1秒単位)でのCSVデータの出力が最大10分までという制限が残念です。
又、時々アプリの挙動が怪しくなる(リアルタイムにしているのに15秒単位で更新される(保存したCSVデータを破棄すると直る)等)ので、安定性に若干の難ありです。

もう10年以上前にアメリカの通販で購入した Watts up? という消費電力が測定できる機器が重宝していますが、既にメーカーが潰れたらしく再入手ができません。
この製品はPCに接続すると期間にほぼ制限なくCSVデータの出力が可能だったので、上位版で同種の製品を発売してくれると嬉しい限りです。

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